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長い六角レンチを使って中低速でもっともピックアップがよくなる燃調を探ることもできない。最高って何が最高なんだ? 貧乏人根性丸出しで中古車も由と考えてみるとこうして長い歴史の中の車を見てくると、目的にあった車を探すこともできる。一つのメーカーのひとつの車種でターボ,4WDといった横方向のバリエーションに年式による差という縦方向のバリエーションさえ選ぶことができる。メーカーとしては改良に改良を重ねてきたのかもしれないが現代において個性ととることもできる。 その変更履歴をあなたがいろんな本で読んだり実際に見たりして詰め込んだその知識はすばらしい量となり1500円くらいの一冊の本にまとめることができそうな勢いだ、すばらしい。そのときあなたは聖徳太子の透かしが入った旧世紀の紙幣を1000枚ちょっと紙袋に詰め込み、知り合いのつてをたどりドラえもんと一緒にのび太の机の引き出しを借りることができたとしたらその本はすばらしいバイブルとなるだろう。 で、それに何か意味があるだろうか? ただしどうしても変更できない項目もいろいろある。’68年までのショートホイールベース、’76からの亜鉛鋼板採用、’85からの鋼板厚1.0ミリ化 964のリヤサスペンション変更。これは基本的なことだからおそらく後から変更することはできないと思う。それ以外は後からいくらでも変更できる。そんなことよりもっと大きな問題は新車登録時から今までどんな健康状態でカルテがあるかどうかだ?ディーラー車(新車登録時から現在まで主治医のところに常時カルテが切れ目無く存在する車)が珍重されるのはそれが目的では無いだろうか?若いころ無茶をして体を壊し、町の名医で大々的なオペを受けた車もある。常時健康に留意し医者要らずだった個体もある。無知が生んだ不注意により長患いの固体もあれば、運悪くひどい医療ミスのまま放置されている患者すら存在する。残念ながらその車の性格上多少なりとも荒く使われる例が多い、そうなるとどうしても人間ドック・不具合箇所の完治は日数項目なのだ。 いかに古くとも、ボディがみしみし言っていてドアすらまともに閉まらなくてもすばらしいエンジンの車が存在する。中低速が実にスムーズ、一切のぐずりも無い、アクセルON/OFFに対しいやなよじれが伝わってこない、どこから踏んでも即反応し吹け上がってくる。排気音が澄んでいる。そういう車もあれば、全体的に変なのだが実にパワフル、実に豪快にふけてゆく、まさにチューニングエンジンントルクの出方。中低速では床まで踏んでもまったく吹けあがらない軽自動車にも勝てる気がしない3.2カレラとまったく反対の3.0カレラ(おそらく)、極太のロールゲージがドア部に斜めに入りエンジンもフルチューンなのにクラッチが実にスムーズにつながり走りはよろいを着てセルシオに乗っているような超高度にバランスされた3.6ターボフルチューン、そうかと思えばサーキットで酷使されたと思われるゆすってみるだけでグズグズの凍らせたこんにゃくのような、コタツ板の上で転がしたみかんの様な車も存在する。すべてユーザー車検で基本的なメンテすらほとんど受けずブレーキは引き釣りクラッチは磨り減り引っかかり急につながりシフトはどこへ入っているのかまったくわからないくせに砂利入り生コンをスコップでかき回すようなシフトフィーリングの車もある。 中古は程度とは実によく言ったものだ。同じ年式の同じタイプの車なのだが真の極上もあれば下の下のくそもあるということだ。所詮中古車そういうことだ。 さて、それじゃどんな車を探せばよいのか?4-5年落ち位で走行距離が5万キロ以下でポルシェジャパンのメンテ記録が続いている車。え?そんなの買えない?3.2でエアコンがそこそこ効く車か〜…c(゜^
゜ ;)ウーン 中古車は程度である。いくら探しても10年以上前の車で程度極上なんてありえないし本当に乗っていなかったら壊れているはずだ、直せない部分は仕方ないとしてそこそこを探して手を入れつつ乗る。これが中古車の正しい乗り方ではないか?
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